Lullaby

さあ眠らせて
忘れさせて 寄り添うように
行き場のない願い 静かに芽生えた

酩酊した意識の狭間に
明滅を繰り返す花が舞う
散在した記憶を掬って
仕舞い込んでた

罪深いくらい欲するのは空っぽだから?
胸の奥 刺さった棘は今もまだ…

さあ眠らせて
忘れさせて 寄り添うように
優しい歌声に耳を預け 踊ってあげる
その身を捧げ 繋ぎ合わせ導かせて
それを救いと呼ぶのなら

偽りの笑みを浮かべて
後悔に囚われて溺れてる
心だけが置いてけぼり
沈み込んでた

喪失と焦燥が混ぜ合わさり名前を付けた旋律
感情は空白に塗り替えられ安らかに眠る

もう終わらせて
目覚めさせて 現の悪夢
渇望するたびに胸の毒が澱んでいく
夜の帳に残る香り 手繰り寄せて
そこに救いがあるのなら

崩れてく嘘まみれの瓦礫の中
泣いている 泣いてる声がする

さあ眠らせて
忘れさせて 寄り添うように
星降る夜の空 漂う声 分けてあげる
夢の出口に続く光 信じさせて
それが救いというのなら

もう終わらせて
目覚めさせて 現の悪夢
耳にこびり付いた子守唄がまだ離れない
全て諦め 全て捨てて告ぐ「おやすみ」
そこに救いがあるのなら
明日笑えているのかな
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