万の華うつす鏡

静かに 陽が昇る
夜の終わりが
朝をはじめる
陽光(ひかり)に明(あ)かされる
我らの象(かたち)

散る ひとひら ひとひら…
散る ひとひら…
出会って 別れて
選ぶ道
万(よろず)の華が咲き誇る
集まり 散らばり
成す形
万(よろず)の華うつす鏡

万(よろず)の華 舞う
空の鏡

「厄介デスね」
「…ああ。 だがそれが、生きるということだ」
「はい」

「……ワタシは行きます」
「そうか。……俺も行く」
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