自画像 meets あそび ゆう

まだどこにもない色たち
名前のない日々
笛の音を待つ 消えかけている白線
赤いシートで 隠せない言葉
予測変換も 追いつけない気持ちたち

語呂合わせの 年表には
載らない記憶のすべてに 君がいる

こんなのいつ使うのって
ビリジアンの絵の具を指しながら
自画像のほとんどの部分
手を付けられないでサボっていた

水に浸けた筆を ひとり握り
白、茶色、オレンジ 混ぜて
十二色にはないオリジナル 作る君の目
今の僕の道標

覚えていたい場面ほど
アルバムを編めば
頁の隙間に滑り落ちてしまうんだ
寄せ書きの 蛍光ペンより
進みゆく未来 照らしてくれているのは

君だけが 作り出せる
十三色目で満ちゆく あの自画像

星の輝き ばかり見ていた
光るものだけを 追ってた
見える点を繋ぐ 見えない線
自分で 描けるように ああ

そこにない 色
名前のない 日々
こそが 未来
今ならそうとわかるよ
卒業式で浴びたライトより
僕の歩む道 照らしてくれているのは

ひとり静かに 筆を握り
新たな色を作り出す 君の瞳
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