モノクロームの夏

防波堤沿いの遊歩道には
まだ冷たい風さ…夜明けの避暑地

何が間違っていたのだろう…と
訊いてみるよ君の想い出に

波が崩れるたびに
水の中でキスした…
幻は涙より辛いね

モノクロームの夏の残像(かげ)
19歳(じゅうく)のままさ君だけが
同じ夢は別々の
未来を用意していたね…二人に

鍵も錆びついたボートハウスに
眼を閉じれば君のはしゃぐ声

時間(とき)は君の笑顔で
深い傷をつけるよ
青春って哀しみの名前さ

モノクロームの夏の残像(かげ)
微笑む君が切ないね
失われた夏空へ
いそしぎたちが鳴きながら
翔んだね

モノクロームの夏の残像(かげ)
19歳(じゅうく)のままさ君だけが
別れること知ってたの…?
笑顔の君のVサインが
ぶれてる…
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