短編小説

短編小説 読み切れないまま閉じた少年
いつしか大人になって
ほこりかぶったショーケース
夢だったよなあの日の照明
届かなかったことも今じゃ笑い話だ

「今さらなんだ」と
怒られてしまいそうな日々だ
読み返してみりゃ 案外良い話だったんだ

あの頃の僕は それじゃあね またね
バイバイ

あの頃の僕は 怖いもンなんて何もなかった
それじゃあね またね
あの頃の僕は どこでも行ける翼が生えてた
それじゃあね またね バイバイ
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