MAKUAKE

歩み抜いた道のりを思い起こせば
飛び越える
乗り越える
そんな美談なんかじゃないよな

ふとした温もりで我に返れば
まだ癒えぬ
忘れられぬ
古い傷が痛むだろう

讃え合った繋がりを踏みつけては
寄り添えぬ
分かり合えぬ
そんな時間だってあったよな

朝方
結んだタイ
重い足をさすった

夕方
何もない
空っぽの日々を呪う

明け方
コンビニの前
遠く東の端から
太陽がにじり寄るように染めて

もう何を振り返る
振り返るなよ
そう今を誰より抱きしめて
暗闇を振り返らずに朝陽が昇る頃だね

流行りに逆らって
抜け出すよに繁華街
表は氷河期
凍るわけにはいかないさ

朝方 結んだタイ
夕方 何もない
それでも
望んでいたい

悔いのないように
胸の奥で燃やして

もう何を振り返る
振り返るなよ
そう今を誰より抱きしめて
暗闇を振り返らずに
朝陽が僕らを照らすだろう

もう何を振り返る
振り返るなよ
そう今を誰より抱きしめて
暗闇を振り返らずに朝陽が昇る頃だね

朝方
結んだタイ
夕方は何もない
明け方
コンビニの前

それでも
望んでいたい
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